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【映像の中の女】

それが送られてきたのは、6月のある土曜日の夕方だった。
 玄関のブザーが鳴った。
 いつもなら妻が応対するのに、何時までも呼び鈴がなっている。
 【あぁ・・出掛けるって言っていたな。忘れていた。】
 玄関のドアを開けると、胸元に黄色い背景を擁した黒い動物のワンポイントが目に飛び込んできた。
 「お届けモノです。受け取りをお願いします。」
 差し出されたのは何の変哲も無い、B5番の紙袋に梱包された包みが一つ。
 印鑑を探して居間をうろちょろして漸くTV台の下の文箱の中にそれを見つけた。
 受け取ったそれの差出人に見覚えが無い。
 宛名は確かに私である。
 居間に持ち帰り、中身を開ける。空気の入った緩衝材に包まれた物が入っていた。
 指でプチプチ潰した経験が誰にもある、例のアレ・・プチプチである。
 それを外し手中身を確かめる。
 DVDケースが1枚入っている。タイトルは無く、市販の格安DVD―RW、恐らく10枚組みで8、900円のモノ。
 私は【しまった。アレかな?】と思わず呟いてしまった。
 子供が学童になると途端に増える学習教材の案内や塾、家庭教師派遣の誘い。
 その中には送り付け商法に近いものもある。勝手に送り付けて開封したら請求書が出て来るといった按配だ。
 その類かな?と思った私は、つい舌打ちをしたのであった。
 予想に反して中にあったのはケースが1個と中身のディスク。
 表を良く見ると小さな文字で番号が振られていた。
 私はディスクケースを開けてDVDをデッキにセットした、
 映像が流れ始める。
 どうやらドライブの様子を写したものらしく車窓から景色が流れ出している映像。
 『ここ懐かしい。・・・。以前来たことが有るわ。』
 女の声が聞こえる。
 聞き覚えのある声ですが、自分の知っている声色より幾分明るめの声だったので、聞き流した。
 【一緒に出かけるの、久し振りだね。良く時間が取れたね。】
 『もう・・そんなこと言わないの。判っているでしょう。』
 車内の会話はごく普通の恋人同士の会話に聞こえた。
 (何だ拍子抜けだな。どんな映像が流れるかと思えば、ごくまともな映像だ。)
 【あ~あ、一泊の旅行は短いなぁ。ねえ、今度はもう少し長く行けない?】
 『ダメよ。それにあなただって。』
 【お互い儘ならず、と言う訳か。】
 『そうよ。何度も話し合ったでしょう。』
 何やら会話の方向が普通の恋人同士の会話では無い様子。
 (これって?_)
 『私は厭よ。今の生活を壊すのは。』
 【判っているって。俺も同じ。】
 【でも・・・お陰で昨夜の君は激しかったな。最近していないの?】
 『バカ。・・・しないわよ、あなたに悪いもの。・・・・あなたはするの?』
 【あぁ、不自然に思われないようにしなくちゃね。・・・義務と言う奴さ。】
 『不潔よ。・・・信じられない、これだから男って嫌ね。』
 【オイオイ。そんな事を言っても、君だって・・・求められたら断れないだろう?】
 『私は断るわ。あなた以外の人に触らせたく無いもの。体調が悪いと言えば、大抵大丈夫よ。』
 【悪い人だなぁ。】
 『あなたがそう仕向けたのよ。』
 車が駐車場らしき空間に入る。
 『ねえ。ここでして。』
 【なんだい?昨日は満足しただろう。?】
 『うん。・・でも・・・したくなっちゃった。』
 男が左手を助手席の女に伸ばしている。
 左手はスカートの裾から中に伸びている。
 『あぁ。・・・もっと触って。』
 【もう、こんなに濡らして。・・・スケベな身体だ。】
 『あなたがイケナイの。・・こんなカラダにして。・・あぁん。ソコ・・強く・・触って。』
 【指が喰い千切られそうだ。】
 『そんな・・恥ずかしい事・・・言わないの。』
 【このままじゃぁ、シートが汚れる。・・・休んで行くか?】
 『うん。もう、我慢出来ない。』
 また車が移動する。
 次に映像が写ったのは部屋の中だった。
 『先にシャワーを浴びさせて。下着が濡れて気持ち悪いの。』
 【あぁ、スグに行くよ。】
 バスルームに消えて行く女の後姿が映し出される。
 背が高く、スリムな体型である。
 また場面が変る。
 バスタオルで髪の毛を拭いている女のシルエットが大写しで見えた。
 男が女の前に立つ。
 女は手を男の腰に当て、顔を男の股間に近づけて行く。
 【ふっ・・随分上手くなったね。】
 『フゴ・・』
 女は男のシンボルを咥えたのだろう。返事は言葉にならない。
 【いいぞ。そう・・裏筋に舌を這わせて。・・・そう、上から唾液を垂らして。】
 【うぅ。・・・イヤラシイ眺めだ。】
 ここでカメラが大きく揺れた。
 真上から女の頭を写しだしている。
 男の手が女の額に掛かり、少し後ろへ押した。
 女はその動きに合わせて、顔を少し離す。
 男のシンボルの先が女の唇の中に消えては現れる動作を写す。
 音声がピチャピチャ。ジュプジュプ。クチュクチュ。べチャべチャ、音を拾う。
 生々しい音だった。
 ふと映像を良く見ると、男の足が片方少し前に出されていた。
 女の腰が男の脛の前で上下に動いている。
 太股で脛を挟み、上下に磨っている。
 脛はヌメヌメと光を反射している。
 女の動きがイヤラシイ。
 【ウッ出すぞ。】
 唐突に男の声が響く。男の尻が小刻みに震え、尻肉が強張る。
 映像が唇から下を写しだす。
 唇から顎に掛けて、白濁液がこびり付いている。
 【また、溢したね。】
 『はぁ~。ゴメンなさい。何度しても全部飲み込めないの。あなたの濃いんですもの。』
 『今度膣(なか)で出して膣(なか)で全部受け止めるから。・・・あなたのモノを私に頂戴。』
 女は艶の有る声色で男を誘う。
 私は不倫セックスを見ている事にドキドキしながら、映像に引き込まれて行く。
 男も女も顔が見えない事で、色々な想像が頭をよぎった。
 気になる近所の奥さんやお隣のご主人の姿を思い浮かべて悦になっていた。
 『ねえ、少し休んで。あなたも若くないんだから、直ぐには復活出来ないわよね。』
 【あぁ、1度のセックスで2回も3回も出せないよ。・・・君は逆に若い頃より激しくなったね。何度も求めて来るようになった。】
 『だって・・感じるんですもの。・・・セックスする度に身体がバラバラになりそう。もう、本当にヤバいわ。・・・あなたに抱かれていないとどうしようもなくなってしまいそうよ。』
【ふ~ん。女の感じ方は良く判らないけど、・・・つまり、俺じゃないと感じない、と言う事?】
『そうねぇ、相性が良いって事かな。・・・愛しているのは夫、でも、セックスはあなたとだけしたい。』
【本当に女って怖いな。心と身体は別ってか?そんなに割り切れるものなの?】
『あら、じゃぁ心も受け止めてくれるの?』
【・・それは・・無理。】
『ほら、男の方がズルイ。女は受け身なの。男の態度でどんな風にも変るわ。・・あなたが望まないから、私はこうなったの。』
【しかし、君の旦那も気の毒だな。間男に妻が好きなようにされているのに、気付かないなんて。】
『男なんてそんなものよ。自分の妻が髪型を変えても気が付かない。着る洋服の趣味が変っても気付いてくれない。下着が派手になっても見向きもしない。何時も自分が知っている女だと思っている。毎日毎日変らない生き物だと思っているのね。女だって、毎日毎時間毎分毎秒、何かしら、変化しているのに。身体の具合、感情、その時々で違うわ。相手をちゃんと見ているから、男の浮気も直ぐに気が付くの。』
【なるほど。】
『あなたは少なくても、髪型や洋服の変化に気付いてくれるわ。そんな小さな事が女には嬉しいの。自分の事を見てくれる存在がいると安心するの。だから・・』
【だから、なに?】
『言っちゃおうかなぁ、どうしようかなぁ?・・・あのね、心も傾いているわよ。』
『ね、して。』
女が男に覆い被さって、両手でお横の顔を挟みこむ。
 濃厚なキスをすると身体を下の方にずらし、男のシンボルに頬ずりした。
『可愛い、食べちゃいたい。』
女は真上から男を咥えた髪の毛が邪魔して顔が見えない。
口元だけが大きく開きシンボルを飲み込んでいるのが見えるだけだった。
男が上体を起こして女に何か言う。
女は身体を動かして上下を逆にした。
女の股間が男の目の前に差し出される。
 画面には赤い色をした亀裂が尻のあわいに見えている。亀裂に掛かる黒い翳りがエロい。
 男の舌が亀裂に潜り込む。ピチャピチャ水音が微かに響いた。
 女は股間を濡らしている。男は唇をあてズズッと啜る。
 『あぁぁ、気持ちイイ。いいの。』
 女はいつの間にか男のシンボルから口を離していた。
 代りに握った手を上下に擦りたてている。先走りの液が女の手をヌルヌルに汚していた。
 男が女のカラダの下から下半身を抜く。
 後ろから女の腰を掴み、男を女の亀裂に宛がう。
 『うぁあ。くる、入って来る。ああん、硬いわ。』
 男が女の長い髪を掴み束ねた髪の毛を後ろに引いた。
 女の顔が丸見えになる。
 快感に歪む顔。口からよだれを出して悦びを表している。

 (まさか。)
 
 毎日顔を合わせている妻だった。


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動機:gooで削除されたので。
一応フィクションとしてますが、ナイショ
写真は・・・・いけないんだぁ

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