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【明日晴れるかな?】(27)

 『あぁ、ん。』
 バイブが真由美の膣穴から引き抜かれるのと同時に、ユリの口から常務のチ○ポが引き抜かれました。
 女達は口々に喚き、快楽を求めます。

 『いやぁ。抜かないで、抜かないで下さい。』
 と真由美が叫び。

 『して、下さい。・・・お願い、嵌めて下さい』
 ユリも叫びます。

 女達が、これほど明らさまに男を求めた経験は多分無いでしょう。
 ユリと真由美が一緒に嬲られたからです。
 男と二人きりでも気恥ずかしさが有って、手放しで女の悦びを解放したことが有りません。その二人が一緒の部屋で同じ様に常務に嬲られて一気に開花してしまったのです。
 二人とも恥ずかしさより、己の興奮、熾火を鎮めることが大切でした。
 二人とも心の奥底では常務を憎んでいます。
 憎んでいる筈なのに身体が拒否できないのです。
 1度知ってしまった快楽に抗う事が出来ません。ユリも真由美も常務のチ○ポの虜になってしまいました。

 【二人とも其処へ並んでお尻を高く掲げなさい。】

 応接室の床には絨毯が敷かれています。2人がいそいそと動いて常務にお尻を見せて、四つん這いの格好を取ります。
 いやらしい目付きで引き締まったお尻と柔らかそうなお尻の白い肉を眺めてはにやりと相貌を崩しています。
そしてゆっくりと掌で二つの尻を撫で廻します。
白い尻肉に浅黒い手指が食い込み揉みしだいています。
肉の間、股間に指が触れないように、決して傍から離れないように微妙な動きを加えます。

『あぅう。』

 先に根を上げたのはユリの方でした。
 夫の真一を家庭に置き去りにしてここへ来てしまった罪悪感。
夫の知らない所で男に尻を掲げる背徳感。
ユリの股間からはベタベタの汁が一杯溢れ太股まで汚しています。
敏感な所を触って欲しくて尻を振っています。
淫靡な女の匂いを振り撒きながら後ろから視姦されるユリ。
1匹のメスです。

『あぁ・・・犯して・・・ユリを滅茶苦茶にして下さい。』

被虐に目覚めたユリは声に甘いものを滲ませて願いを口にします。
またしても笑みを浮かべた常務は、親指と人差し指で花唇を左右に開き、奥に潜む柔肉を外気に晒しました。

『私にも・・・私も触って下さい。』

真由美がユリにお尻をぶつける勢いで、常務に引き締まったお尻を見せつけます。
割って入られたユリは憤り、お尻を押し返そうと真由美にぶつけました。


『きゃぁ。』

その勢いに負けて真由美が横倒しになってしまいます。

【はは、勝負ありだな。・・・・負けた真由美はユリの尻肉を拡げなさい。犯しやすいように思いっきり拡げるんだ。】
真由美は嫌厭そうにユリのお尻に手を伸ばします。

『やだ、真由美ヤメテ。あぁ・・・恥ずかしい。』

ふと、我に返ったユリが顔を真っ赤に染めて言います。
先程は熾火を静めて欲しい一心で我を忘れていましたが、改めて同性に見られ、触られる事に恥ずかしさが募ります。
真由美は不思議な気分を味わっていました。
これまで責められる側で居たのに、同性を嬲る事になるのです。
ゾクゾクした感覚が背骨を駆け上ります。膣が潤んでしまいます。

『先輩・・・・ご主人様にユリ先輩のオマ○コ見て貰いましょうね。恥ずかしい液を垂れ流している姿を見られて嬉しいでしょう。』

『あぁ嫌。そんなこと言わないで。』

真由美は益々意地悪な気分になって来ていました。

『ほら、先輩。もっと足を拡げなさいよ。やぁね、こんなに陰毛生やして、お手入れもしないの? 旦那さんはこれが好きなのかしら?』

真由美の言葉が刺のようにユリの心に刺さります。
夫の顔が浮かんでしまい、チクチク胸の奥に刺さります。

『そんな・・・・夫の事は・・・・言わないで。』

真由美は苛めながらユリの尻肉を撫で摩っています。
苛める言葉を投げかけられる度に、ユリの尻穴がキュッと窄まります。


(あぁ・・これなのね。・・・あの女性が私を苛めていたのは・・・・裏返し。なのね。)
真由美にも朧気です。


【明日晴れるかな?】(26)

 ユリは、ゆっくりと常務ににじり寄ります。
 躊躇い、躊躇し、ゆっくりと常務の股間に顔を近づけました。

 (あぁ・・・ここで・・・真由美の前で・・・咥えたら・・・二度と・・帰れない。)

 ユリは、覚悟を決めた筈でした。

 愛する夫を裏切り、男の子種を宿しているにも拘らず、未だに真一に許して貰いたいと切に願っているのです。
 ここで常務のチ○ポを咥えてしまったら・・・・戻る資格を無くしてしまうのです。そう思っているのです。

 (あぁ・・・常務の性器の匂い、熱を感じてしまうと・・・・・。)

 ユリの顔が常務のチ○ポに触れました。
 ユリは顔全体で感じたくて、チ○ポを擦り付けます。真由美の前で躊躇いは捨てました。
 愛する夫への思慕を振り払ってまで出勤してきたのに、今更このチ○ポを取られるのは我慢が出来ません。
 ユリは学生時代から今まで、男を取り合った経験が有りませんでした。
 今のユリは本気で真由美と常務を巡って争う積もりです。
 まして今の状況下では、若い真由美に口腔奉仕で負けたくありません。
 ユリは常務のち○ぽにネットリと舌を絡ませます。

 ねぶる舌に力が入ります。絡ませた竿がふやけるほど唾液を塗し、舐め上げます。
 舐めるだけではなく、チュウチュウ吸い上げます。鈴口には舌先をねじ込もうとしています。
 咥えたチ○ポを手でシゴキ、玉袋を優しく揉みます。そして口にも含みます。

 それも全て常務に仕込まれた手練手管です、夫の真一にはそこまでした事は有りません。
 夫とのセックスは、言わば繁殖のためだけの行為に成りつつあったのです。
 事件に遭遇した当時のユリの状況は、半ば義務的に抱かれていたのでした。
 夫の心はいざ知らず、少なくてもユリはそうでした。
 そんなものだと、ユリは思っていました。
 付き合い始めた頃は、めくるめくような交接、お互いを貪り合う情交、己のすべてを与え合い絡み合いました。しかし、ユリには性交痛と言う、物理的・心理的なトラウマが在りました。
それでも、忙しい時間を縫って、少しの時間でも夫の肌に触れていたいと思っていました。夫の肌に触れているのは好きでした。
 その内夫も半ば諦めて、夫婦はセックスしなくても、肌を合わせているだけで、満足するようになりました。ただ夫は今にして思えば、満足している振りをしていたのかもしれません。
 ユリは年を重ねて行く内に、肌を合わせる事ですら面倒な事だと感じ始めてしまいました。
 事件前の状況は以上のようでした。
 夫が、真一が求めて来た時は、ユリに余裕が有った場合にのみ、肌に触ることを許しました。
 セックスは殆ど拒否しました。
そんな時に常務に犯されて、無理やりユリの女を目覚めさせられたのです。
苦痛でしかなかった性交が、痛苦の極みで快感に変わってしまうのをユリはどうする事も出来ませんでした。

 苦痛が快感に変わる。・・・・聞いたことは有りました。
 男性週刊誌や女性誌、インターネットのアダルトサイトに載せてあります。
 特にネットの告白体験記は驚きの連続でした。
 匿名若しくはペンネームで書かれた手記は週刊誌のような規制に縛られることが無い為に、とても厭らしく生々しい表現で書かれています。
 そんなサイトの中で、SM系のサイトに書かれていた事が余りにも自分と同じ様な体験だった為、何時しか引き込まれていました。
 写真も掲載されていました。

 苦痛に歪む顔、その顔が喜色に緩み、目がトロンと焦点が定まらなくなって行く。
 苦痛が快感に変わって行く姿を写した連続写真も一杯有りました。
 手足を縛られ、大きく拡げられたオマ○コにバイブを挿し込まれている写真。
 赤い痕がクッキリと残るお尻。尻肉の間から滴り落ちる愛液も写っています。

 そして女が堕ちて行く体験談

・・・・ダメ・・どうして・・・なんて事をしてしまったの。主人の顔を見るのが辛い・・・目を合わせられない・・・止めよう・・・止めよう・・止められない・・・身体が疼いて・・・火照る身体を持て余す・・・・今この瞬間だけ・・・何もかも忘れて・・・忘れさせて・・・あぁ・・・気持ちイイ。・・・もっと・・抱いて下さい。・・・滅茶苦茶にして・・・・あぁ・・・
 女の生々しくも艶めかしい告白に、自分の体験と重ね合わせて、下着を濡らした夜。
 
 夫が相手では、ユリが淫乱な女だとは知られたくない気持ちの方が大きいのです。
 ユリの淫らな欲望を思いっきり解放できるのは、常務の前だけです。
 そして、ユリの欲望を受け止め、満足させてくれるのも常務だと思っています。
 
 『して・・・下さい・』


【疑惑のテンポラリーファイル】(18)

 『私の生まれは・・・あら、この辺りはみゆきさんと一緒よね。じゃぁ、端折るわね。』


 『ひろし・・・と言う名前に記憶があるわ。たぶん高校生の頃だと思うけど・・・あの頃

ねぇ・・・私が女に目覚めた頃だから・・・一杯居たセックスフレンドの一人かも知れない

わね。』


 サラが悪戯っぽく笑う。

 『先生も経験有るかも知れないけど、覚えたての頃は、そればっかり考えていたわ。男を

向かい入れる悦びというのかしら? 子宮に当たる感覚・・飛沫を浴びせられる感覚に身も

心も溺れたわ。だから色々な男を試したの。学校のベランダで、階段で、自宅の部屋、彼の

部屋、車の中、海岸、公園、マンションのエレベーターの中、やれるスペースと時間、人気

がなければどこでもしたわ。』


 サラの目が妖しく光る。

 『ある時オドオドした高校生に声を掛けられたわ。私と付き合いたいってね。その子は私

を処女だと思っていたみたいよ。中々手を繋がないし、半年してやっとかな? キスも晩生。

まぁ、それなりに新鮮だった。私の周りの男には居ないタイプだったから、普通の女子高生

を演じるのも楽しかったしね。平日は爛れた生活で土日が健全な交際。刺激的だったわよ。』


 マサミは労せずひろしとの事を聞きだしていることに驚いたが、サラの積極的な協力にいつもの冷静さを忘れていた。

 
 『その男の子はなんとこの私が、初めての女だったのよ。童貞って精神的には満たされる

けどどうもねぇ・・・肉体的には不満足ね。』


 『ガツガツしているくせに、オドオドするのよ。おっかなびっくりに胸を触るし、マニュ

アルどおりにアソコを触って、焦って挿入してハイ、終わり。あはは、・・・そんな男の子

を騙すのは簡単よね。生理予定日に合わせて抱かせてあげて、痛がって見せればもう安心。

生理中は恐いからもう少し待って。と言えば良いのだもの。これでアリバイ工作終了ね。』


 
『後は抱かれる度に少しずつ、こちらの要求を織り込んで、・・あぁ、ソコ・・・もっと、

なんてね。』

 『まぁ、自分で動かせるバイブ位なものね。そんな程度なのに、感激して結婚してくれだ

って。』

 『あら、勿論よ。坊やのお願いでしょう。聞く振りだけはしないとね。』

 『いやねぇ。酷い女ですって、先生に言われるなんて心外だわ。じゃぁ聞きますけど、原

始時代の女はどうしていたか知っている?太陽神信仰のあったアマテラスの神話は?卑弥

呼だってそうね。』


 『すべて女が選んでいたのよ。男は女の影で生きていたの。土偶だってそうよ、女性の形

を模倣したモノは?女性が優先女性が主導権を握っていたから、出来たのよ。女が男に気を

許したから子孫が残ったの、卑弥呼には弟と評される男の影が常に居たわ。アマテラスも、

月読命が何時も傅いていた。』


 『平安時代だって男が女の下へ通い、その夜だけの通い婚をずっと続けてきたわ。ひとり

の男に縛られることもなくね。』


 『ふしだらなんて言わせないわよ。優秀な子孫を残すのには、良い種が必要でしょう。種

が優秀か不良品か、先生ならどこで見分けるつもりかしら。』


 サラがまたしても悪戯っぽく笑う。


 『セックスよ。セックス。私を感じさせてくれる牡が良いわ。何度も何度も昇り詰める、

そんなセックスをくれて、濃いザーメンを何度も何回でも注いでくれる相手の子が欲しいわ。

強い牡の。』


 『男の子が欲しい時には、濃厚なセックスをして、膣の中にアルカリ性の粘液が分泌する

ようにすると良いと聞くわ。元来女の膣は酸性だから、そこを潜り抜けて子宮に到達する強

い精子があれば良いのだけど、精子は焼く24時間で死滅してしまう。そこで神様は巧く女

の体を作ったのね、女が本当に感じるとオマ○コの中でアルカリ性の液を出すのよ、そのお

陰で精子は子宮の中に辿り着いて卵子目掛けて殺到出来るの。』



 『ふぅん。みゆきの子供は女の子2人なの?へ~、ひろしは弱い牡だったのかしら?』

 マサミは口を挟まず黙ってサラの自己主張を聞いています。
 確かに男の子を産み分ける方法と言うインターネットのサイトにはサラと同じ事を主張するモノが有ります。
 でも、それが本当かどうかは、医学的に証明されていないとマサミは思っています。サンプルが偏っていれば、結果も違って来てしまいます。
 サラの話は止まりません。


【明日晴れるかな?】(25)

 真由美は複数の人の気配を感じました。
 以前慣らされたとはいえ、ご主人様以外の人の気配に恐れと羞恥心を抱いています。
 特に自分が恥ずかしい格好をさせられている時には尚更です。
 傍から見れば、真由美の今の格好は女性として非常に恥ずかしく、誰にも見られたくない格好です。
 まず目に付くのは大きく拡げられた白い両脚。
 その中心には、表面は色素が沈着した薄いが赤と黒色の混じった皮膚。
 その皮膚の中心が更に真っ黒い物体に押し拡げられて、余り使い込まれていないピンクの肉壁を覗かせています。
 真っ黒な物体の表面は真由美の分泌した、粘り気のある液体でテラテラ光っています。
 時折、真っ黒な物体が其処を出入りする度に「クチュ」、「グチュ」、「ジュプ」、と音を立てています。
 真由美は耳まで真っ赤にしながら、自分のアソコから聞こえる、卑猥な音に耐えています。
 それでも、偶に声が漏れてしまうのです。

 『あぁ~、はずかしぃ。・・・イヤァ・・・アァ・・・』

 入ってきた人物はその声に驚き歩を止めてしまったようです。
 息を呑む音も聞こえた気がします。
 真由美は更に恥ずかしくなり、身悶えします。
 その動きは逆効果を真由美に与えていました。
 真由美の中心に穿たれた真っ黒い物体は、常務の手によって固定されていたのです。
 
 『ま、・・・真由美。・・・・』

 一言叫んだ人物は其処で固まってしまいました。

 「え?・・・先輩?・・・ユリ先輩?」

 入ってきた人物はユリでした。
 真由美もユリもお互いの事情を知りません。
 常務が手を軽く前後に動かしました。

 「あっ、あっぁ。」

 真由美の上げた声でユリがまず呪縛から醒めました。
 真由美に駆け寄ろうとします。
 しかし、常務にその動きは阻まれてしまいました。

 『真由美・・・あぁ・・まゆみ・・・ごめんなさい。・・・あなた・・・やはり。』 

 そう、あの日ユリは真由美が常務の手に落ちることを承知の上で用事を言いつけたのです。
 そして、自分はその夜夫に抱かれたのでした。
 それは確認のためでした。ユリは夫を愛している。常務には心を奪われては居ない。ただの過ちだったと改めて確認したかったのです。
 それは半分当たって、半分間違っていました。
 夫を愛している。これは間違い有りません。
 過ちだった、・・・・・これは欺瞞でした。

 ユリはあの夜思い知らされたのでした。・・・自分の体は既に夫では感じることが出来ない。自分が絶頂に達するのは、常務に抱かれた時であり、常務に抱かれないと満足できない体にされてしまった。・・・と言う事を。
 あの日から毎日常務の部屋の前で行きつ戻りつしました。しかし、常務から声を掛けられることは有りませんでした。
 その内に自分の体の変化・・・妊娠が判明したのです。

 3回自己診断を試みました。

 3回目に夫に知られたのでした。その日の午後、仕方無くレディース・クリニックを受診しました。

 結果は、・・・・・・・やはり妊娠していたのです。

 看護師達の祝福に見送られクリニックを後に家路に付きました、が、足取りは重くユリを知る人が見ていたら、不審に思うほど強張っていたのです。
 真一は手放しで喜んでいます。これほど喜んでいる夫を見たのは初めてかもしれません。
 そしてその夜も真一はユリを求めてきました。

 ユリは咄嗟に。
 『赤ちゃんに障るわ。お願い、安定期に入るまで我慢して。』
 と、拒否してしまいました。

 その時の夫の切なそうな、哀しげな目を思い出すとやり切れない思いがユリを苛みます。
 それなのに・・・
また今日も常務の部屋の前で、声を掛けられるのを心待ちにしていたのでした。
 
 『真由美・・・あなたも、常務の女になったのね。・・・・私を恨んでいるでしょう。』

 ユリは、自分の身代わりに真由美が犠牲になったと思っています。

 「あん・・あぁ・・・もっとぉ・・・あぅ・・・あぁん。」

 常務の手の動きは一定のリズムで真由美を穿ち続けます。
 出し入れされる真っ黒い物体。・・・バイブレーターに纏わり付く愛液が白濁していることに気が付いたユリは、いっそう惨めな気持ちで居ます。

 「せ、先輩。・・・・ちがう・・・の。・・・真由美は・・・女じゃない。・・・の。」

 ユリが聴いたその言葉は、真由美が気丈にも常務を拒否していることを伝えようとしていると思わせました。

 「ちがうの・・・真由美は・・・牝なの。・・・・ご、主人様の牝なの。先輩には関係ないの。・・・真由美は、真由美が望んだことなの。」

 ユリは驚いた表情で真由美を見てしまいました。
 真由美には行内に恋人が居たはずです。
 いつぞや、紹介されたことが有りました。

 その真由美が・・・・

 「ご、ごめんなさい。先輩・・・真由美は・・・淫乱な真由美は、・・・彼ではダメなの。ほ、他の人にも・・・抱かれないと、感じない体になってしまったの。・・・ごめんなさい。許して、健介。・・・・もうだめなの、健介。」

 真由美も同じなのです。
 ユリと同じなのでした。恋人・夫が居る身なのに他人に堕ちる女なのです。
 なんと業が深いのでしょうか。
 ユリは真由美のために泣きました。
 真由美はユリのために泣いています。
 その二人を無表情で見つめている人が居ました。
 常務が言います。

 【ユリ、さっさとこっちへ来てチ○ポにご奉仕しろ。真由美はもっと腰をくねらせろ。】

 人非人!

 ユリも真由美も同じ思いに囚われました。
 でも、心の奥底では妖しく蠢くモノが有るのでした。


【明日晴れるかな?】(24)

 1週間後、真由美はまだ女の家に居ます。
 女は部屋を真由美に明け渡した様な格好です。
 真由美は銀行に出社せず、この部屋に滞在しています。常務は毎日顔を出しますがこの部屋の持ち主の女はずっと不在です。
 真由美はその事を、常務に尋ねたりはしませんでした。
 真由美の関心は、今日はどのようにして自分を抱くのか?どんな格好で?どんな体位で?道具を使うのかしら?等と、すっかり抱かれる事が前提になった思考でした。
 そのように考える自分がおかしいとか、恥ずかしいなどとは思っていないのです、より深く、より強い刺激を求めているだけでした。

 【明日から銀行に出社しなさい。流石に親類の不幸と言う言い訳も、これ以上は難しい。】

 常務は別段困った様子もなく真由美に告げました。
 いえ、むしろ真由美の方がその言葉に戸惑ったようです。
 
 『ご主人様・・・真由美に飽きられたのですか? 』
 オドオドした態度です。

 ここに連れてこられる前の真由美と同一人物とは思えません。
 常務の一挙手一投足に神経を尖らせて、その意を汲もうと勤めた結果なのでしょう、今の真由美からは常務に依存する心しか感じられませんでした。

 【明日を楽しみにしていなさい。きっとお前も満足した日になる筈だ。】
 真由美は不安に思いながらも

 『ありがとうございます。』

 と、返事するだけでした。
 真由美の内心は、常務が何かを仕掛ける不安に慄いていましたが、逆らう気力も勇気もありません。唯々諾々と従うだけでした。

 1週間ぶりに会う行員は、普段とまったく変わりのない様子でした。
 安堵のため息を漏らす真由美です。唯一の心配はユリ先輩に会うことでした。
 この日ユリは出社していませんでした。普段の彼女ならとっくに出社している時間です。
 真由美はユリの事情を了知しないまま会わずに済むことでほっと胸を撫で下ろしたのでした。 



 『あっ・・・くぅ・・・あぁ・・・』

 部屋に真由美の呻き声が響きます。
 四肢を緊縛され、応接椅子に転がされている真由美は、股間から全身を襲う快感に身悶えています。
 真由美の股間を覗くと、そこから黒光りする棒が生えていました。
 表面は無数の瘤が犇めきあい異様な様相を呈しています。
 その大きさの比較は真由美には出来ませんでしたが、経験豊富な女性には物足りない程度のごく普通のモノです。
 ここ数日、必ず常務にバイブで嬲られている真由美には十分過ぎるモノでした。
 『あっあ~~いい。ご主人様・・・ごしゅじん・さ・ま。』

 『うっ・・ゲェ・・・ウッ・・』
 トイレに駆け込んで女性が食べた物を吐いています。
 ここ数日その女性には、度々吐き気が襲って来るようになっていたのです。
 『うぅっ・・・気持ち・・・悪い。』
 なかなかトイレから戻らない女性を、男性は気遣い声を掛けています。
 【大丈夫かユリ・・・ユリねえ。】
 真一が声を掛けます。
 (あなた・・・真一さん。)
 ユリはトイレのサニタリーボックスから体温計の様なものを取り出しました。
 (まさか・・・そんな筈は・・・)
 不安は的中してしまいました。
 妊娠検査薬は陽性を示しています。
 つまり、検査薬「check one」の判定窓に赤紫色の縦ラインが見えるのです。

 器具メーカーの説明文によれば、

 【女性の体は、妊娠すると、おなかの中の赤ちゃんを育てようとする機能が働きだします。その変化の一つとしてhCG(human Chorionic Gonadotropin: ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)という名前のホルモンが、胎盤(おなかの中の赤ちゃんとお母さんの間で栄養分などを通すパイプ役)でつくられ始めます。
このhCGは普通、着床(受精卵が子宮の壁の中に取り込まれる現象)してから初めて体の中でつくられ、生理予定日(妊娠4週目)頃から尿の中に出てきます(左図)。
更にhCGは妊娠2カ月から3カ月くらいにかけてたくさんつくられ、出産するまで出続け、妊娠の状態を維持しています。普通は妊娠していなければ、hCGは尿の中には出てきません。】
(どうしよう。・・・・まさか、まさか。)
 ユリは妊娠初期の4週から6週の時期だったようです。
 こうなる事を一番恐れていたにも関らず、具体的な対策を何一つしてこなかった結果です。
 いいえ、一つだけは本能で実行していました。
 ユリは夫との性交を拒まなくなり、セックスレスを解消していました。そして、中で射精するように導いていました。
 ユリの女の保身・・・安全策だったのです。
 常務は避妊に気を使う事は有りませんでした。
 一応はユリの生理の周期を確認はするのですが、毎回と言う訳では有りません。
 ゴムアレルギーを理由に、コンドームを使用しないのです。危ない時にはさすがに外へ出しますが、それ程気を遣う事が無いのです。女性の方で気を付けるべきだ、と思っているのです。
 それならピルを服用する様に勧めるのでしょうが、ピルは母体に悪い、と偏屈な事を言い、服用を禁止していたのです。
 恐れていた事が現実になりました。
 ユリの女の本能は危険信号を発しています。
 真一の子種ではない様な気がしているのです。
 生物としての強さ、種の保存能力、精子の勢い。どれを取っても夫は常務の足許にも及ばない様な気がします。
 常務の精子には例え後からでも、夫の精子を駆逐してしまう強さが備わっているように思えます。
 何時までもトイレに入っている訳にも行きません。
 意を決して、外へ出ました。
 ユリは目を伏せ、真一に向かってか細い声で呟きます。

 『・・・陽性・・・でした。』

 手放しで喜ばない妻を訝しく思いながらも、仕事が面白い時期だから仕方が無いのかな。と思う真一でした。

 【やったね、ユリ。】

 『まだ・・・確定じゃないわ。お医者様の見立てじゃないの。』

 【確定に決まっているさ。その悪阻だもん。】

 夫が喜びの声を上げる度にユリの心は沈んで行きました。
 何とか気取られないように出社の準備をするユリに、真一は言います。

 【ねえ、今日は休んで医者に行ったら?】

 『ええ、取り敢えず午前中の会議はどうしても外せないから、その後で頼んで見るわ。多分午後は大丈夫だと思うの。』
 
 常務の部屋のドアが目の前に有ります。
 このドアを開けると、ユリの運命が決まる。そう思うと手が震え、動きが鈍ります。
コン・コン。
 運命の扉が開こうとしていました。


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プロフィール

HIRO(S)

Author:HIRO(S)
HN:HIRO(S)
年齢:秘密
性別:秘密
地域:関東地方
動機:gooで削除されたので。
一応フィクションとしてますが、ナイショ
写真は・・・・いけないんだぁ

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