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【明日晴れるかな?】(25)

 真由美は複数の人の気配を感じました。
 以前慣らされたとはいえ、ご主人様以外の人の気配に恐れと羞恥心を抱いています。
 特に自分が恥ずかしい格好をさせられている時には尚更です。
 傍から見れば、真由美の今の格好は女性として非常に恥ずかしく、誰にも見られたくない格好です。
 まず目に付くのは大きく拡げられた白い両脚。
 その中心には、表面は色素が沈着した薄いが赤と黒色の混じった皮膚。
 その皮膚の中心が更に真っ黒い物体に押し拡げられて、余り使い込まれていないピンクの肉壁を覗かせています。
 真っ黒な物体の表面は真由美の分泌した、粘り気のある液体でテラテラ光っています。
 時折、真っ黒な物体が其処を出入りする度に「クチュ」、「グチュ」、「ジュプ」、と音を立てています。
 真由美は耳まで真っ赤にしながら、自分のアソコから聞こえる、卑猥な音に耐えています。
 それでも、偶に声が漏れてしまうのです。

 『あぁ~、はずかしぃ。・・・イヤァ・・・アァ・・・』

 入ってきた人物はその声に驚き歩を止めてしまったようです。
 息を呑む音も聞こえた気がします。
 真由美は更に恥ずかしくなり、身悶えします。
 その動きは逆効果を真由美に与えていました。
 真由美の中心に穿たれた真っ黒い物体は、常務の手によって固定されていたのです。
 
 『ま、・・・真由美。・・・・』

 一言叫んだ人物は其処で固まってしまいました。

 「え?・・・先輩?・・・ユリ先輩?」

 入ってきた人物はユリでした。
 真由美もユリもお互いの事情を知りません。
 常務が手を軽く前後に動かしました。

 「あっ、あっぁ。」

 真由美の上げた声でユリがまず呪縛から醒めました。
 真由美に駆け寄ろうとします。
 しかし、常務にその動きは阻まれてしまいました。

 『真由美・・・あぁ・・まゆみ・・・ごめんなさい。・・・あなた・・・やはり。』 

 そう、あの日ユリは真由美が常務の手に落ちることを承知の上で用事を言いつけたのです。
 そして、自分はその夜夫に抱かれたのでした。
 それは確認のためでした。ユリは夫を愛している。常務には心を奪われては居ない。ただの過ちだったと改めて確認したかったのです。
 それは半分当たって、半分間違っていました。
 夫を愛している。これは間違い有りません。
 過ちだった、・・・・・これは欺瞞でした。

 ユリはあの夜思い知らされたのでした。・・・自分の体は既に夫では感じることが出来ない。自分が絶頂に達するのは、常務に抱かれた時であり、常務に抱かれないと満足できない体にされてしまった。・・・と言う事を。
 あの日から毎日常務の部屋の前で行きつ戻りつしました。しかし、常務から声を掛けられることは有りませんでした。
 その内に自分の体の変化・・・妊娠が判明したのです。

 3回自己診断を試みました。

 3回目に夫に知られたのでした。その日の午後、仕方無くレディース・クリニックを受診しました。

 結果は、・・・・・・・やはり妊娠していたのです。

 看護師達の祝福に見送られクリニックを後に家路に付きました、が、足取りは重くユリを知る人が見ていたら、不審に思うほど強張っていたのです。
 真一は手放しで喜んでいます。これほど喜んでいる夫を見たのは初めてかもしれません。
 そしてその夜も真一はユリを求めてきました。

 ユリは咄嗟に。
 『赤ちゃんに障るわ。お願い、安定期に入るまで我慢して。』
 と、拒否してしまいました。

 その時の夫の切なそうな、哀しげな目を思い出すとやり切れない思いがユリを苛みます。
 それなのに・・・
また今日も常務の部屋の前で、声を掛けられるのを心待ちにしていたのでした。
 
 『真由美・・・あなたも、常務の女になったのね。・・・・私を恨んでいるでしょう。』

 ユリは、自分の身代わりに真由美が犠牲になったと思っています。

 「あん・・あぁ・・・もっとぉ・・・あぅ・・・あぁん。」

 常務の手の動きは一定のリズムで真由美を穿ち続けます。
 出し入れされる真っ黒い物体。・・・バイブレーターに纏わり付く愛液が白濁していることに気が付いたユリは、いっそう惨めな気持ちで居ます。

 「せ、先輩。・・・・ちがう・・・の。・・・真由美は・・・女じゃない。・・・の。」

 ユリが聴いたその言葉は、真由美が気丈にも常務を拒否していることを伝えようとしていると思わせました。

 「ちがうの・・・真由美は・・・牝なの。・・・・ご、主人様の牝なの。先輩には関係ないの。・・・真由美は、真由美が望んだことなの。」

 ユリは驚いた表情で真由美を見てしまいました。
 真由美には行内に恋人が居たはずです。
 いつぞや、紹介されたことが有りました。

 その真由美が・・・・

 「ご、ごめんなさい。先輩・・・真由美は・・・淫乱な真由美は、・・・彼ではダメなの。ほ、他の人にも・・・抱かれないと、感じない体になってしまったの。・・・ごめんなさい。許して、健介。・・・・もうだめなの、健介。」

 真由美も同じなのです。
 ユリと同じなのでした。恋人・夫が居る身なのに他人に堕ちる女なのです。
 なんと業が深いのでしょうか。
 ユリは真由美のために泣きました。
 真由美はユリのために泣いています。
 その二人を無表情で見つめている人が居ました。
 常務が言います。

 【ユリ、さっさとこっちへ来てチ○ポにご奉仕しろ。真由美はもっと腰をくねらせろ。】

 人非人!

 ユリも真由美も同じ思いに囚われました。
 でも、心の奥底では妖しく蠢くモノが有るのでした。


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