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回想録 ~二人の玲子~ 42

 玲子と綾子・・2人を預かり、更に田中まで・・これは正直無理だと思った。
 取り合えず田中だけを預かり、2人には通いにして貰うよう逆提案し了解を得た。
 
 5月1日(土)
 
 昼食後、杉本さんを除く3人をアトリエに案内する事にした。
 前日からの話し合いでささくれ立った気分転換という名目で作品を見せる事にした。
 私が運転するワゴン車に乗り込アトリエへ向かう。
 田中は渋っていたが、居場所の把握の条件と言う事で無理に連れて行く。
 アトリエまでは30分位だが、途中で田中が寝てしまった。
 車を駐車場に止め、後ろの2人に声を掛けた。
 「玲子さん、綾子さん、田中を運びますから手伝って下さい。」
 綾子が不思議そうな顔をして尋ねてくる。
 『起こせば宜しいのでは?』
 私が答えるより前に玲子が答える。
 『綾子さん・・昼食の時に先生に言われて、睡眠導入剤をスープに入れたの。』
 マイスリー20mgの錠剤を細かく砕いて溶かし入れた。無味・無臭のためそれ程気を使う必要がなく使用出来る。
 因みにマイスリーは医師の処方箋がなければ入手できない。1回に28日分までだが、錠剤は半分で十分効果がある、錠剤には切れ目が施されているので、はさみ等で半分に割って56日分として使用していたものだ。
 それを丸々1個使用した。
 田中を部屋に運び入れ、下半身だけ服を脱がし柱に縛り付けた。
 それから女性二人にこれから調教を始めると告げた。
 「アトリエのシャワー室を教えるからさっぱりしておいで。二人とも覚悟はいいね、もし嫌だったら今の内に辞退して下さい。シャワーを浴びて、ここに戻ってきたら後へは引けないからよく考えて。」
 『辞退しません。夫に赦して貰うために必要です。どんな事にも耐えます。』
 綾子がキッパリ言う。


回想録 ~二人の玲子~ 41

 【奥さん・・あなた、もしかして同じことを考えていますか?・・・田中の前で先生に抱かれるつもりじゃないですか?】
 始めて田中が顔を上げ、玲子を見ました。
 『・・・主人を・・ここに住まわせて・・・私は・・先生と夫婦のように・・振舞う積もりでした。・・・ええ、そうです。自分の妻が他人に抱かれる辛さを思い知らせたくて・・でも、失礼ながら・・杉本さんに抱かれたくは・・・ないのです。・・抱かれるなら・・す、好きな人に抱かれたい・・・そう思いました。・・先生を・・・好きになっていました。先生が私の事をどう思っているか、判らないのですが・・・・身体だけじゃなく心まで先生に捧げたら・・この人にもショックじゃないかと・・・』
 結局考える事は一緒で自分が受けた屈辱をどう晴らすか。考えた事は精神的に痛めつける事でした。
 物理的に痛め付けると傷害事件として告訴されるかもしれないので、精神的に苦痛を与える道を選んだと言う事だ。
 復讐が済んだら、直ぐにでも離婚し自由になる。それが今の玲子が考えた全てで、その後の事は未定だった。
 先生に抱かれる所までは想像できる、でもそれ以後のことは何も想像できない、一度きりで終わるのか、関係が続くのか。
 玲子は先生と関係が続く事を願っていたが、先程の話を聞いた後では、無理だと思った。
 先生の思いはいまだに亡くなった奥様にある・・例え不貞の妻であろうと、玲子さんにある。いや、玲子さんというか、玲子さんと美穂ちゃんに有る。
 それがトラウマとなり、再婚もしていない。
 信頼していたものに裏切られたショックは、年月が経っても癒されはしなかった。
 自分もそうなのだろうか?
 実はそれ程ショックでもない自分に少々驚いていた。
 事が起こる前に女性誌で読んだ時の感覚と、今では明らかに違っている。
夫の不倫に、もっと取り乱すのでは無いかと思っていた。案外冷静で、むしろ冷めていた。
 つまるところ自分は、田中を愛してはいなかった、その想いが募る。間違った結婚と言う思いだけが玲子に付き纏う。
 その代わり、日増しに大きくなる、先生への慕情が綾子の一言で堰を切ったように迸ってしまった。
 恋愛感情か?と言われれば違うと答えざるを得ない。友情?それも違う、多分シンパシーに近い。そう自分では分析した。
 (そう、これは先生への同情よ、同じ名前の奥様に代わって先生を慰めたいと言う、同情。それ以上でもそれ以下でもない。きっと、そうに違いない。)
 玲子は自分の気持ちと会話を試みるが、答えは返って来ない。
 自分はどういう答えを期待しているのか、薄々感じていたが、それを認めるほど子供ではない。
 純真な心を少しづつ失ってきた。
 夢見る少女は、大人への階段を登る過程で、自分から居なくなってしまった。
 男に抱かれ、心と乖離したカラダが、夢見る少女を心の奥底に閉じ込めていく。
 悦びに震えるたびにどんどん離れてしまう。
 そうして、夫婦を続けてきた。
 もう、あの少女は自分に答えてくれない。
 ならば、自分自身の体で先生を感じよう。
 悦びの後の答えを。
 『先生・・・私を抱いてください。奥様と同じ様にして下さい。私を玲子さんだと思っても構いません。もう一人の玲子だと思って下さい。』
 そこから見えてくる何かを期待して玲子は言った。


回想録 ~二人の玲子~ 40

 フッと、力が抜けた杉本は、
 【・・・綾子・・・ゴメンな。・・・判ってやれなくて・・・全然知らなかったよ。お前が苦しんでいた事に気付かなくてごめん。・・・だけど・・】
 言葉を切った杉本が次に何を言うか綾子は察しています。
 もう二度と夫と暮らせない哀しみが身を焦がします、しかしその原因が自分の不倫にあるだけに、何も言えません。
 【だけど・・・もう夫婦ではいられない。綾子を妻だとは思えない。・・・赦してもあげられない。・・・・いや・・・絶対赦せない。】
 やっぱり・・・綾子を絶望が襲います。それでも、じっと夫の言葉が終わるまで黙って聞いていなくては・・・そう思い口を閉ざします。
 【だから・・・罰を与える。・・・綾子はもう妻じゃない、俺の家政婦だ。性欲処理係として家に置いてやる。・・・・それが出来るのは・・・この先生に半年奉仕してからの事だ。
 先生が教えてくれなかったら、俺はお前を捨てていた、・・先生に感謝して半年奉仕しろ、どんな要求も適えろ、もし先生がお前を抱きたいと仰ったなら、素直に抱かれろ。先生の性欲処理もお前の役目だ。・・それが出来たら・・・俺の所へ帰って来い。】
 綾子は信じられないというように、首を左右に振り、夫の言葉が理解出来る様になると首を縦に振って頷きます。
 『・・・いいんですね。・・・あなたのお傍に居ても・・・一生懸命先生にお仕えします。早くあなたの元へ帰りたい。・・・あなたの奴隷でいたい・・・一生お仕えします、・・・ご、ご主人様。』
 涙でグシャグシャになった顔を綻ばせ綾子は、嬉しそうに夫の膝に額を擦り付け服従のポーズを取ります。
 田中はその姿を苦々しく見ています。・・まさか・・こんな結果になるとは思わず、何だかんだ有っても、綾子は自分の物になると思っていたようです。
 玲子を失い今綾子も失った田中はガックリ首を折ります。
 【・・先生・・勝手に決めましたが・・・どうか私たちを助けると思って、お願いします、・・・・綾子は汚れた身です、先生に奉仕してもこれ以上は汚れません。・・それに、先生の所で・・・田中の前で・・・綾子を抱いて欲しいのです。・・・綾子には不倫相手の前で別の男に抱かれる背徳・・・夫以外の男に抱かれる罪を自覚させます。田中には・・自分の愛人の哀れな姿を目の前で見せます。・・・これが罰です。・・・正直、綾子をこれ以上他人に抱かせたくないです、でも・・もう二度と私を裏切らない様にするにはとことん堕とさなければイケないと思いました。俺も綾子の苦悩を判って上げられなかった罰を・・他人に抱かせる事で受けるのです。どうか・・・判ってください。】
 杉本は大胆な提案で事態を収拾しようとしている。
 苦しいのに決断した。
 その心を汲んで黙って頷くのがこの夫婦のため。赦せない思いをこれで許そうとする杉本にかっての自分を思い致し、強い男だと黙って頷いていました。
 『いやぁぁああ・・・』
 突然玲子が叫びます。
 『・・・綾子さん・・・あなた・・・先生まで取ってしまうの・・・先生はダメ・・先生・・・わたし・・私・・・』
 あとが続きません。


回想録 ~二人の玲子~ 39

 綾子は自分の告白に酔ったように陶酔し、また自分を堕とす言い方で夫に告白しました。
 わざと嫌われる言い方、堕ちてゆく自分の姿に酔ったのか、股間から止め処なくイヤらしい愛液を垂らしています。
 背徳感が電流のように身体を駆け巡り、言いようのない陶酔をもたらし、綾子は自分の言葉で逝ってしまう程です。
 どうしようもないマゾとしての快感に・・・このまま夫に罵倒されるのを待っているようです。
 【・・お前はなんて酷い女だ。。・・・いや女じゃない牝だ。】
 【おま○こからイヤらしい液を垂れ流して悦んでいる淫乱】
 【チ○ポ無しじゃ生きていけないんだ、牝犬が!・・・田中のチ○ポどころか誰のチ○ポでも銜えれば満足なんだろう。】
 【ま○こどころか肛門でも嵌めるド淫乱】
 夫の罵倒が聞こえてくる気がして、綾子は嬉しくて涙が出てきます。
 あんなに愛していると思っていた夫に蔑まされ、捨てられる。ゾクゾクした感覚が綾子を圧倒しました。
 『あぁあぁあああ・・いい・・イク・・・イク・・・』
 【綾子・・・お前・・・どうして・・こんな女になってしまった。】
 『あぁあ・・あなた・・・もっと言って・・・イク・・逝きます・・・イクゥゥゥ!』
 杉本は妻の痴態を眼のあたりにして・・・痛ましげに顔を背けます。
 「・・杉本さん・・・目を逸らしちゃダメだ。・・・綾子さんは・・あなたに知って欲しいんだ。・・・・今まで言えなかった性癖を・・・自分の本性を・・・願望を・・綾子さんはやっぱりあなたに・・・愛して欲しいんだ。田中はその代用品なだけで・・・偶々近くにいただけだよ。・・・そうじゃないと・・・今の綾子さんがなぜこんな事をしたのか説明が付かない。・・・このギリギリの状況じゃなければ告白できなかったんだ。・・話しても離婚、話さなくても離婚の危機・・・絶望の中の希望がこの告白なんだ。」
 杉本は聞いているのか居ないのか・・・押し黙ったまま、ひたすら綾子を見ています。
 「綾子さんがどうしてこんな女になったかなんて、今考える事じゃない。今杉本さんが考えるのは、言えずにずっと居た綾子さんの心の中だ。何もしなければ幸せで居られると思うのは普通の女、でも彼女はマゾ・・・上手く行きそうになると、自分から壊してしまう。その繰り返しで今まで生きてきたんじゃないか?・・・彼女の哀しみ・・苦しみを開放してあげられるのは・・・君だけだよ。・・離婚しても良いじゃないか・・・一緒に暮らしてやれば・・・君に償いをしたいのも本当だろう。・・・君は彼女を思うとおりにすれば良い。
 君に奉仕し、君に罵倒され・・君に蔑まれ・・君に抱かれる。・・・彼女の安息はそこに有る様な気がする。・・・妻にはなれなくても君の奴隷にはなれる。それで十分彼女は幸せなんだ。・・・・あとは君の決断ひとつだ。」
 綾子は痴態を晒しながら、じっと夫の答えを待っています。
 杉本の苦悩は顔に出ています。
 額の汗・・・噛み締めた唇から血を流しています。
 突然綾子が起き上がり、夫の流した血を舌で舐めとりました。
 ビックリして杉本が目を見張りますが、構うことなく綾子は血を拭うと、嬉しげに笑った。


回想録 ~二人の玲子~ 38

 **************************************
(旦那の事は言わないで。だってあの人とのセックスより貴方のほうが感じるの。もう、あの人に抱かれたくないわ、あなただけの綾子で居たいの。)
 (そうよ、主人はそんな事要求しないわ。・・・あなたが初めて・・・バックでするのも騎乗位でするのも・・・SMプレイだって・・・アナルだって・・・アナルバージンをあなたに捧げたのよ。・・・みんなみんなあなたが私を調教したの。だからあなた無しでは綾子は駄目なの。このおちん○んは私のものよ、玲子から奪ってやりたい。)
 (じゃあ、綾子は俺の性奴隷に成った訳か?何でも言うこと聞くか?)
 (もうなっています。)
 (今度は家で玲子が居ない時に夫婦プレイでもするか?旦那が隣に居る時に。)
 (ああ、そんな・・・罪深いこと・・・)
 (出来ないのなら、綾子との関係は解消しないとな。いつまでも旦那にばれずに不倫できないだろう?)
 (いいの・・主人にばれても・・・アイツに文句を言わせないわ。満足に女も抱けない甲斐性なしだもの・・・あなたの大きいおちん○んを見たらきっと黙って指を銜えてるだけよ。・・判りました・・・しましょう、いえ、綾子にあなたの妻の代わりをさせて下さい。お願いします。)
****************************************

 『・・・なんて酷い女だと思いますよね。あなたをこんな風に貶めるなんて・・・判っています。さっきまで少しでも私の事を思ってくれていたあなたが居ても、これで完全に嫌われたことを、離婚も覚悟しています。・・・でも・・・でも・・・少しの間でも良いのお傍に置いて下さい。・・・あなたのお世話をさせて下さい。・・・殴って足蹴にしても良いの・・・あなたの姿を見る事ができれば・・・はっきり言います。別れたくない・・離婚されても離れない。・・・あなたに嫌われても・・あなたのお傍に居たい。だから・・隠し通す事が出来ません。どんな酷い事をしたか、あなたに・・・・肉欲に狂った女の本性を曝け出します。・・・・こんな女でも・・・汚れた身体でも・・・あなたは・・愛してると言ってくださいますか?』


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プロフィール

HIRO(S)

Author:HIRO(S)
HN:HIRO(S)
年齢:秘密
性別:秘密
地域:関東地方
動機:gooで削除されたので。
一応フィクションとしてますが、ナイショ
写真は・・・・いけないんだぁ

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