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【妻の秘密・義妹の秘密】(1)

 (タスケテ・・・・タスケテ・・・助けて。)

 ひどい寝汗だった。 
妻の薫が哀しみに満ちた眼差しで私を見ていた。
 ドキッとするほど官能的な肢体、今まで知らなかった妻の姿。なぜ、こんな夢を見たのだろう。

  (タスケテ・・・・タスケテ・・・助けて。)

 ひどい寝汗だった。 
妻の薫が哀しみに満ちた眼差しで私を見ていた。
 ドキッとするほど官能的な肢体、今まで知らなかった妻の姿。なぜ、こんな夢を見たのだろう。

(ふ~、なんでいつも同じ様な夢を見るのだ。欲求不満が溜まっているのだろうか?)
 晃一は隣の部屋で娘と一緒に寝ている妻を思い浮かべながら思う。
 結婚して5年目。
 同じ会社で働く先輩後輩の間柄で結婚後は専業主婦になった。娘の彩が生まれたのは結婚して1年後の事であった。
 結婚当初はそれなりに夫婦生活も頻繁に有ったが、彩が生まれてからは育児の疲れや体調不良を理由に拒まれる事が多くなり、今では月に1度か2度程度となっていた。
 
 薫は32歳、私と出会う前の事は殆ど話さない。物静かでおとなしい性格、でも暗い感じではなく娘との会話ではよく冗談を言ったり、娘の話を聞いてコロコロと良く笑ったりする。
 背はあまり高くないが、胸の脹らみは大きくお尻も結構大きい。トランジスターグラマーと言う言葉が流行った事があるが、まさにそうだ。
 職場では秘書課に配属されていた位だから美人の範疇に入る。ツンと澄ました美人と言うよりは愛くるしい感じだった。
 私はといえば、36歳。一貫して製造畑を歩む極めて平凡な男だ。本来なら秘書課の妻との出会いなど考えられない。それがなぜ彼女と一緒になれたのか?
 なんの事はない、知人の紹介だ。
 製造畑といっても研究部門に属しており、その時助手として配属されていた星野真樹のおかげだ。
 真樹は薫と同期入社で現在32歳。今も独身で研究職として勤務している。ハッとするような美人であり背も高くモデルの様にスレンダーである。当時の男子社員の間で人気を薫と二分していた。
 頭の回転が速く辛らつな口調でしゃべる彼女を苦手な男も多い。わが社で密かに囁かれているのは「氷の女王」というあだ名だった。
 勿論私とは研究主任と助手の間柄でしかなかった。たぶん男として最初から思われていなかったのだろう。
 その彼女がある日、私に言った。
 「ねぇ、今度の休みに時間作ってくれませんか。」
 珍しい事もある。・・どうせ彼女も居ないし暇だから・・と映画を見ることになった。当時話題になった官能小説を映画化したものだ。
 待ち合わせの場所に行くと既に彼女は来ていた。その後ろに隠れるように佇んでいたのが薫である。
 薫を初めて見た瞬間から恋してしまった。恥ずかしそうに俯いた顔、清楚な服装に隠され豊満な肢体。
 私のだらしない顔を見たのだろう、 真樹が言う。
 「主任、いやらしい。」
 あわてて否定する。
「ちがう、違う!つい、見詰めただけ。」
 「・・・見とれたじゃなく、見つめた・・・」真樹が呟くのが聞こえた。
 その真樹が薫に耳打ちしている。聞いている薫の身体が一瞬硬直した。
 心なしかさっきより顔が赤い。
(どんな事を言ったのだ。)
 気にはなったが、問い掛ける事も出来ず二人を見ていた。
 
 映画はさすがに話題になっているだけあって、官能的で美しい映像だった。

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写真は・・・・いけないんだぁ

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