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【ドルチェ・アマービレ】(17)

 山荘に戻って暫くすると、遠くの方で花火とは違う音が轟いた。 雷だった。
 その音がどんどん近付いて来る。
 音とともに光が横に走る。稲光・・
 『キャァ~・・・嫌ぁ~・・・怖いよぉ。』
 綾歌は一人部屋の中で震え、布団を被る。

 『綾歌・・・雷が怖いの?』
 『玲子さん・・・・怖いよぉ・・・キャァ!』
 玲子さんはずぶ濡れでドアの傍に立って居た。浴衣が着崩れている。
 『もう少し我慢して、シャワーを浴びて来るから。』
 『お願い早く帰って来て。』
 30分後玲子さんは部屋に戻って来た。
 『あぁん・・遅いよぉ玲子さん。』
 綾歌は半ベソをかきながら、玲子にしがみ付く。
 『あらあら、綾歌・・・じゃあ、今夜は一緒のベッドに寝る?』
 『え・・でもぉ・・・きゃぁああ・・いやぁぁああ・・寝ます、寝ます。』
 一度は断ろうとした綾歌、しかし無情にも稲妻は山荘近くに落ちたらしい。轟音とともに綾歌は玲子のベッドに潜り込んだ。
 玲子のベッドはグリーンティの香りに包まれていて、綾歌を安心させる。
 『綾歌・・・あのね・・私ね。』 玲子は珍しく言い淀む。
 綾歌は何も問いかけず玲子が話し始めるのを待っている。と言うより、雷が怖くて声が出せなかっただけなのだが。
 『あのね・・・私、千夏と付き合う事にしたの。』
 『ああ、やっぱり。』
 『なんで知っているのよ?綾歌言いなさいよ。』
 『え~・・言っていいのかな?・・・夏祭り会場で、その・・見ちゃったの。』
 綾歌は顔を真っ赤にしながら言う。
 『はぁ~・・・見られていたの・・・もしかして・・・教授も一緒?』
 玲子さんは恥ずかしそうでは無く、淡々と事実を認めて言う。
 『はい。』
 『あ~あ、これで教授とお別れかぁ・・・』
 それだけ言うと玲子さんは布団を被ってしまった。
 まだ雷の余韻で眠れない綾歌の耳に、玲子の啜り泣きが聞こえる。
 『教授・・・・玲子・・・教授から卒業、なんですね。・・千夏の事は小さい頃からの・・でも、教授の事もお慕いしていました。ただ・・教授の事を想うと胸が苦しくなるのに千夏は・・胸が暖かくなります。・・・私が教授から離れたのですね。・・・教授が拒絶したのではなかったのですね。・・あぁ・・教授・・・教授・・・。』
 啜り泣きはいつ果てる事も無く続いている。私は切なくて貰い泣きしてしまう。
 同じ女として玲子さんの気持ちが判る。玲子さんは今心の平穏が欲しいのだわ。教授の事を諦めたこと、後悔しないのかしら?
 『教授・・後悔はしないわ。・・・あなたは私の初めての人。大切な思い出・・それで良いんですよね。・・・・愛しい方。』
 今度は嗚咽を堪えた声だった。それも直ぐに泣き声に変わる。
 一頻り泣いた後は、ぴたりと泣き声は止んだ。

 『綾歌、起きているでしょ。アヤカ・・・教授の事をお願いね。今でも、納得できないけど、綾歌は教授のお気にらしいから。本当・・こんな子供・・どうしてかしら。』
 すっかり、玲子さんに戻っている。この毒舌。
 『綾歌・・・』
 玲子さんが私の頭に手を置き髪を撫でる。
 『うふ、案外可愛いのね。食べちゃいたいくらい。』
 え?れいこさん・・・あなた、もしかして・・バイ?・・・ちょっとやだぁぁ・・
 玲子さんの手が私の胸を弄る。教授の手よりも柔らかいその感触が、私の抵抗を奪う。
 されるままにしている私を、玲子さんは上から見下ろしている。
 その顔がどんどん近付いて来る。
  柔らかい唇が触れる。唇を玲子さんの舌がなぞり、舐める。
 強く吸われ痺れたようになる。舌が口の中を自在に這い回り、吸われる。
 Kissが甘美な事は知っているが、教授より優しいkissで頭の中が真っ白になりそう。
 『むぅんん、ハァ・・ダメェ・・玲子さん・・綾歌・・・イケナイ・・』
 乳首がいつの間にか勃っている。指で潰された。
 『あひぃ・・イイ・・』思わず声を上げていた。はしたないは嬌声をあげた。
 『ふぅぅん・・玲子さん・・・もっと強く・・して・・あぁ恥ずかしい・・・言っちゃった。』
 『可愛いわよ、アヤカ。お姉さんに抱かれて綾歌は嬉しい?』
 『あぁン、お姉さまぁ・・・お姉様ぁ・・・綾歌、どんどんイヤラシイ女の子になるぅ。』
 『目一杯なりなさい。今夜は私が教えるわ、最後の夜だから。』
 『え?お姉さま?』
 『何でも無いわ、さ、綾歌私の足とあなたの足を交差させて・・花唇同士でkissするわよ。』
  女同志で、アソコとアソコを擦り合う。濡れたアソコはピッタリくっ付き合わせ貝のようだった。絶えず蠢き絶えず愛液を溢しお互いを刺激する。
 『あぁ、ふぁぁ・・・おねえさまぁ・・気持ちイイ・・おかしくなっちゃう。あぁいい。』
 『綾歌ぁ・・いいわ・・・イイ・・もっと動いて、もっと押し付けて。』
 二人の腰は勝手に動き出したように見えて、調和の取れた動きを示している。
 玲子の肉厚な花唇に対して、綾歌は未発達で薄い。慎ましやかな花弁も既に綻びかけ、その上の真珠が存在を主張し飛び出している。玲子のそれと比べれば小振りで小豆大の大きさしかない。玲子の小指の先大の淫核は完全に包皮が捲れているが、綾歌の淫核は半分だけ頭を出しているだけだった。
 その包皮を玲子は指で優しく捲り、自分の淫核で擦る。
 『ひぃあぁぁぁ・・あぅあぅぅうぅ』。』
 強烈な刺激に綾歌が呻く。
 息が荒い、肩で息をしながらビクン、ビクンと身を震わせ腰を突き出している。
 『綾歌・・・気持ちイイでしょ。女はここを刺激されると堪らなくなるのよ。中よりもここが感じる女の人も多いわ。あなたはどちらでより感じるようになるのかしら。』
 玲子の言葉も耳に入らない。ただひたすら腰を擦り続ける。
 初めはサラッとした愛液が粘り気を持ち、透明な液体は白濁している。
 綾歌はある意味安心して玲子に身を任せ快感を貪っている。
 (教授とは同じ事をとても怖くて出来ない。教授は男・・・肉の凶器を持っている、その凶器に串刺しされる怖さ。処女の私には教授にアソコを委ねる事はできない。まだ、怖い。気持ちがいいのか?痛いのか?・・・みんな最初は痛いって言う。玲子さんはどうだったんだろう?)
 『綾歌・・・教授にこうされたい?性器を擦りあう・・・教授のペニスを受け入れる気持ちは有るの?』
 玲子さんはストレートすぎるぅ。もっと、ロマンチックにロスト・ヴァージンしたいの。
 『綾歌、夢見るのは構わないけど、現実はもっと生々しいわ。ギャップが大きいと、セックスそのものも誤解する・・・男と女・・求め合う事は一緒でも、感じ方考え方は違うの。』
 『教授から教わった事の受け売りよ、いいよく覚えておくのよ。男女の性差について、まず衝動的で激しい男の性欲には、ハッキリした目的があるの、それは自分の遺伝子の存続なの。性欲が強烈でいつでもどこでもチャンスが訪れたときにはすぐさま行為に及ぶ事ができるし、いつ外敵に邪魔されるかもわからないので短時間でオーガズムに達する必要があるんですって。そして、自分の遺伝子を広範囲に、なん度でも蒔かなければならないという朱の保存本能なの。 一方、女性の性的欲求は男性と比べたら変動的、それは妊娠・出産・子育てに長い期間を要することに関係があり、動物のメスはその間は性衝動が少ないのが特徴よ。もちろん個人差はあるけどね。また、ホルモンの影響で周期的に心身のバランスが変化することがあるわ。
 男は視覚重視でセックスという行為自体が目的になるけど、女は聴覚や感覚重視、触れ合いやロマンスを求めているの。』
 玲子さんの話はまるで催眠術の様に、快感でボーッとした私の頭に入り込んでくる。教授のアダルトレッスンと同じだ。教授の講義もやはり、快感の中で受けた方が頭に入って来る。
 『はぁん・・おねえさまぁ・・アソコから・・クチュクチュ音がするの。恥ずかしい。』

『とにかく視覚重視の男は目で見て興奮して、エキサイトしてしまうのがポイントなの。直接的な性的刺激こそが男性が好むスタイルと言えるわ。』
『そして、獲物を追いかける狩猟本能を持っている男性は、女性を追いかける 事でさらに感情が高まり興奮するの。つまり、獲物が自分の物になってしまったら急に興味が失せてしまう、それが男の本能なの、だから女性は求められてもすぐに肉体関係になってはいけないわ。肉体関係は好きな男性を獲得する手段には成らないの。じっくり実が熟するまで待つのよ、女性は肉体的な快楽以前に、精神面での満足感が欠かせない。男は心の結びつきがなくても射精できるけど、女性にとっては心の結びつき無しに、気持ちのよいセックスは出来にくいわ。女性は「心の交わりがなければ、身体の交わりを持つ事もしたくない」というのが本音だと思う。』
  あぁ・・でも、カラダのこの疼き・・・早く静めて・・おねえさまぁ。
 『いい綾歌。女性にとってのセックスは、肉体的なものよりも精神的な部分が極めて重要であり、むしろ精神な欲求が満たされなければ、肉体的な満足感も得られないものなの。』
 さらに、玲子の講義が続く、綾歌に聞かせる。と言うよりも、まるで部屋の外で聞いているかもしれない千夏に向けて講義しているみたいだった。痺れた腰を振りながら綾歌はそんな気がしてさらに興奮する。
『極端な言い方をすれば、女は精神的に満たされていればエクスタシーを感じなくても十分満足するのよ。もちろん個人差があるから一概には言えないけど。男の独り善がりのセックスは女性を傷つけてしまうことになから、くれぐれも一方的で過剰な性衝動にはブレーキをかけるよう心がけてね。』
あん、やっぱり千夏先輩が外で聞いているんだわ。私の声も聞こえたかしら・・
『女性は「愛されている」という実感こそが最高の快感に繋がるんだと言うことを忘れないでね。そして、女性が感じてなくても感じた振りをするのは、男性を傷つけないためのやさしい思いやりでもあるの。その気持ちをやさしく受け取ってくださいね。』
 確信した千夏先輩は外に居る。
『男性は、セックスによって心の安定や自信を獲得するの。とてもナイーブな心理状態になるのは、セックスによって「自分は受け入れられ、男として認められている」ことを確認しようとするから。拒絶されると、自分のプライドが傷ついてしまうので神経質にならざるを得ないの。性交の最中に、絶えず「上手くやること」「相手をいかせること」ばかり気にするようになると、セックスは快感ではなく“義務”のようなものになり虚しさを感じるのよ。本当のセックスは、お互いを大切に思う者同士のリラックスした心身の触れ合い、リラックスして“楽しいセックス”を心がけましょうね。』
『良い綾歌、また傷ついた心を抱えている男性は、女性に甘えたくてセックスをすることがあるわ。 しかし男性は心の傷が癒えてくると、逆に女性に与えたくなるの。「自分が相手の女性を幸せにしている。」という実感が欲しいのよ。それが、健全な男としての価値基準よ。綾歌、男性は感受性が鈍く感情を表に出すことも、受け取ることも苦手なの。これがセックスをすることによって、女の話もじっくり聞けるし、小さなことにも感動できる豊かな感性や余裕が生まれるの。傷ついている心も、セックスをすることによって癒されるの。男性にとってのセックスの意味は単なる性欲の処理や種の保存だけではないということを理解してあげましょうね、覚えておきなさい綾歌。』


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