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7年目の誘惑 (1)

 送信先:××@ne.jp
件 名:Re:最終確認です。
送付元:○○@ne,jp

本文
 こんばんは、鈴木 一郎です。
 先日の日程についてですがこちらの準備はOKです。お会いするのが楽しみです。勿論妻の早智子も楽しみにしていますので、佐藤さんご夫婦の来訪をお待ちしています。
 なお、宿泊先は甚だ勝手ながら、こちらで手配させて頂きました。「全日航ホテル」で宜しいでしょうか?もしご不満であれば再度調整いたします。宿泊費のことはご心配なく、こちらに来て頂くのですから、当方で負担させて頂きます。

  PS. 来週は例年ですと。観光に丁度良い気候になりますが、今年は天候不順なため
    1枚位厚手の物をご用意された方が賢明かと存じます。

   送信先:××@ne.jp
件 名:Re:最終確認です。
送付元:○○@ne,jp

本文
 こんばんは、鈴木 一郎です。
 先日の日程についてですがこちらの準備はOKです。お会いするのが楽しみです。勿論妻の早智子も楽しみにしていますので、佐藤さんご夫婦の来訪をお待ちしています。
 なお、宿泊先は甚だ勝手ながら、こちらで手配させて頂きました。「全日航ホテル」で宜しいでしょうか?もしご不満であれば再度調整いたします。宿泊費のことはご心配なく、こちらに来て頂くのですから、当方で負担させて頂きます。

  PS. 来週は例年ですと。観光に丁度良い気候になりますが、今年は天候不順なため
    1枚位厚手の物をご用意された方が賢明かと存じます。

 メールソフトを起動して、業務報告やらジャンクメールの処理を行っていたら、1通のメールが新着していた。
 「ああ、鈴木さんから・・・え?全日航、そんなに気を使わなくても良いのに。」
 「お~い、香織ちょっとこっちに来てくれ。」
 『なあに、今忙しいのよ』
 「いいから、こいよ。」
 『はいはい。あら、これって・・・もしかして・・・』
 「そうだよ。鈴木さんからだ。」
 『・・・ねえ、本当にするの?・・・今になってちょっと怖くなってきた・・』
 「今更それを言うなよ。君も納得して連絡取ったんじゃないか。それに鈴木さん、わざわざ宿泊の事まで気を使ってくれているんだ。」
 『・・・うん・・・紳士的な方みたいね。』
 「そうだろう?二人で探して納得できたのがこの人の書き込みだから俺たちの選択に間違いが無かったって事だよ。」

 二人が話している内容はこうだった。
 二人は夫婦で、夫が木村健一29歳、妻が香織29歳結婚7年目である。
 健一はコンピューターのプログラマーで仕事を請け負う契約社員、香織は元請のソフトハウスに勤務するOLをしていた。子供はおらず今のところ子作りの予定も無い。
 そんな二人は、毎日毎日仕事も家庭も同じ時間を過ごしていて、お互いにどこか相手に飽きが来ていたのである。
 最初にそのサイトを見つけたのは妻の香織で、興味本位からだった。
 HPは掲示板と体験談が主な内容で「夫婦交換」「スワッピング」と言う単語に溢れていた。
 『あなた、これって本当のことなの?』
 「そうらしい、俺も聞いたことがあるし、月刊の専門誌も出ていた筈だ。最近はネット検索でHPやブログが沢山ヒットする。」
 香織は興味深々で次々にページを表示して行った。
 顔にモザイクを入れた女性の全裸写真や男女が抱き合っている写真等短い文章や、長い文章、題名が付けられているもの、いないもの様々な情報に彩られていた。
 健一も食い入るように見ている香織にあてられた形で一緒になって画面を覗いた。
 『ふ~ん。こんな事する人たちも大勢居るのね。』
 その日はそれで話は終わったのだが、それから時々そのサイトを覗くようになった二人だった。

 一月後、いつもの様に覗いていた健一が香織に向かって話しかける。
 「あ、あのな。俺・・・興味があるんだ。」
 『え?』
 「俺たち結婚して7年、いつもいつも顔を見ていて、仕事も一緒で、最近マンネリじゃないか。・・・だから・・マンネリ解消のために・・・一度俺たちも遣ってみない?」
 『なに馬鹿なこと言ってるのよぉ。いやよ、見知らぬ人と・・・なんて、あなた、どうかしてるわ。』
 「なんだよ~。お前だって本当は気になるんだろう。だから二人で見ているんじゃないか?」
 『・・・それは・・・』
 「な。・・否定しないじゃないか。お前も俺と同じようにマンネリ気味だって思っているんだろ、違うか?」
 健一の言い分を完全に否定できない。
 香織も夫婦生活のマンネリ、仕事や家事のストレスから健一と口げんかすることが多くなったと感じていた。
 『でも、だからってスワップするなんて、飛躍過ぎる。それに、あなた私が別の男に抱かれても平気なの?』
 香織に言われて健一も考え込んでしまった。
 『どうなの?』
 「わからない、でも少し考えてくれ。俺も考えるから。」
 夫の提案に妻は最初は否定した香織だったが、今までとは別の見方でサイトを覗くようになり、少しずつ感化されるようになった。
 
 さらに一月が流れ、またどちらかとも無くスワップの話題になった。
 『ねえ、あなた。・・・あなたまだこんな事したいと考えているの?』
 健一はこれまでこの話題を避けていた妻が、自分から話題を振った事に、妻の心境の変化を感じ取った。
 「う~ん、・・・正直に言うとな。・・・したい。」
 健一は思い切って告げた。
 『そう・・・・・』
 香織は躊躇ったあと。
 『どうしても・・・・したいなら・・・いいよ』
 「本当か?・・・・そうか・・・決心してくれたか。」
 『・・・慎重に相手を・・・』
 消え入りそうな声だった、健一はその香織の心情を深く思いやる余裕が無く、新たな展開に興奮していた。
 「・・・そうと決まれば早速掲示板を探してみよう。」
 香織は健一の勢いに押され従うしかなかった。
 「これは駄目だ。・・・これもあんまり感じが良くない。・・・う~ん。」
 しばらく掲示板のメッセージを見比べていた健一が。
 「おっ、これはどうかな?」
 夫の言葉に香織も頷く。
 『・・・うん・・これは今までで一番感じがいいわ。』
 そのメッセージには。
 【私たちはTX沿線に住む、年の離れた夫婦です。夫47歳、妻27歳、結婚して7年になります。・・・】
 健一は相手の奥さんが27歳と若い事に異常な程乗り気で、香織に仕切りに勧める。
 「感じいいよな2人とも、これに絞って連絡取ってみようよ。」
 香織は健一ほど熱心に探しているわけではなかったが、年の差夫婦に興味はあった。これだけ離れていると、奥さんの方が満足出来なくてこういう事をするのだろうと、単純に思った、そしていざ実行になっても、若しかしたら相手の旦那さんとはしなくても済むかもしれない等と想像し、案外ラッキーな選択だと、だんだん思い始めた。
 『判ったわ、このご夫婦にしましょう。メールはちゃんと見せてね。送るのも送られてきたのも。』
 「了解!じゃ、善は急げとも言うし、文面考えるよ。」
 健一はメールソフトを起動すると下書きを始めた。
 送信先:○○@.ne.jp
 件 名:はじめまして
 送付元:××@ne.jp

 本文
 
 初めまして、○月×日の投稿を読みました。私は29歳で佐藤健一、妻は同年の香織です。興味があるのでご連絡しました。宜しかったら返信お願いします。

 『ずいぶん簡単な文面ね。』
 「ふふっ、これが良いんだよ。初回から色々書いてメール送っては危険だろう。それでも最低限の情報は書いておく。これがメールのテクニッさ。」
 夫はさもそれらしく言っているが、パソコン雑誌の受け売りに違いない。
 「俺は一応プログラマーだ。ネットの色々な危険性、脆弱性を知っている。いざとなれば秘密でこっちから相手の情報を収集する。」
 『おお、恐ろしいわね。でも、あなたも偽名じゃない。』
 「良いんだよ俺は。」
 『あ、っ、メールが!』
 わずか、5分も掛からない返信。

  件 名:Re:はじめまして
  本 文:
 ご連絡頂きまして有難うございます。一郎の妻、早智子です。主人がPCを苦手としていますので、代わりにお返事致します。
 掲示板にも書きましたが、年の離れた夫婦ですが、そちらはそれでもよろしいのでしょうか?
 当方は、この掲示板により2度目の経験となります、佐藤さんご夫婦が経験豊富な方かどうか先ほどの自己紹介では判りませんが、私どもは初心者のようなものですのでどうかよろしくお願いします。
 応募頂いたと言うことはこのまま先へ進めても宜しゅうございますね。その前提で日程、場所、ご希望のプレイを決めたいと存じます。


 件 名:先ほどは失礼いたしました。
 本 文:
 先ほどは失礼しました、佐藤です。こんなに早く返信されるとは思いませんでした。
 こちらは、愛知県に住んでおります、子供はまだ居ません。日程についてですが、こちらとしては○月○日から○月□日の間で調整して頂きたいと思います。場所は、こちらから出向くという形で宜しいでしょうか?実は我々初めての事で何にも判りません、何か準備をすることとかありますでしょうか?それから希望のプレイですが・・・


 「香織お前何か希望するものあるか?」
 『え?バカ!希望なんて・・恥ずかしいこと言わないで。』
 メールを打っていた夫から、出し抜けに聞かれて香織は赤面した。
 『なによ、あなたあるの?』
 「へへへっ、実は・・・有るんだけどココではまだ伏せておいて・・・印象を良くしておくか・・・」

  希望といわれましても、未経験なものでよく分かりません。早智子さんの経験を話して頂いて、妻がそれを出来るか、ヒントをいただけると助かります。

 「どうだ?いい返しだろう?」
 『や~だ。早智子さんから聞き出そうとしているの?』
 さすがに今度は返信は来なかった、こちらの意図がバレたのかと思い、内心シマッタ最初からやりすぎたと思って返信を諦め始めていた。

 件 名:遅くなりました、鈴木です。
 本 文:
 早智子です、お返事遅くなりました。
 まず、、肝心な用件をお知らせいたします。○月△日~2泊の予定で宜しいでしょうか?△日は顔合わせを兼ねた食事会、2日目は丸1日、3日目は相談の上で決めませんか?宜しければ準備に入ります。
 お尋ねの件は、恥ずかしいですが主人に叱られましたので、正直にお答えいたします。
 前のメールでもお話したように、1回しか経験がありませんので、その時の事をお話しします。
 3ヶ月前のことです、私がこのサイトを見つけ、私の希望によりスワップしました。ご存知のように主人は47歳で私とは20歳も離れています。
 主人は年齢から分かるように、一応管理職をしています。仕事もそれなりの責任を取る立場であり、自由になる時間が取れなくなりました。
 主人が構ってくれない寂しさと、身体の疼きで悶々としていました。
 でも、浮気や不倫・・・もう少しで間違いを犯す所でした。
 最後の一線を越えなかったのは、私にとって最初の人は主人で、主人しか知らないので単に勇気が無かっただけかもしれません。 
 いずれにしろ、悶々とした状態に我慢が出来ず思い切って主人に相談しました。主人も自分の不甲斐なさに忸怩たるものが有ったのだと思いますが、自分の知らない所で不倫されるより、夫婦公認でして貰ったほうが安心できると考え、その方策をこちらに求めたのです。
 探している間、連絡を取り合っている時、主人に申し訳ない気持ちとこれからへの期待にメールを打っているだけでアソコを濡らしてしまって、ついには会う前にも係らずメールで・・・SMのメール調教というプレイをさせれて・・・主人には内緒でしちゃいました。
 そのことが有ったので、その方はスワップの時に最初からSMプレイをして下さいました。
 主人の前で、その方に調教されました。
 その方は主人より年上の方で、もう白髪の紳士でした。奥様は私と同じように年の離れた方でしたが、主人と同年代の方で、主人は始終リードされていました。
 主人が見ている前で、その方のモノをしゃぶらされ、その方の出したモノを飲まされました。主人にもしたことが無かったのに異常に興奮して・・・それを見ている主人も相手の奥様に・・・私はそれを見るように強要され、主人が奥様の口に出してしまった時、悔しくて悔しくて、自分のことは棚に上げて主人に飲ませて貰えなかった悔しさに奥様に嫉妬し、対抗意識を燃やしました。たぶん主人も同じです。
 それからは主人が奥様を何回か絶頂に導く間に1回と回数は少ないのですが、その方にイカされ、失神にまで追い込まれ・・・もう何もかも分からないうちに全てが終わりました。

 ここで、メールは終わっていた。

7年目の誘惑(2)PageTop新シリーズ登場!

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動機:gooで削除されたので。
一応フィクションとしてますが、ナイショ
写真は・・・・いけないんだぁ

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